「暴行容疑で書類送検」のデヴィ夫人 関係者が明かす「それでもテレビから消えないワケ」

話題に事欠かないデヴィ夫人(85)だが、またまた事件を起こした。 4月16日、デヴィ夫人ことデヴィ・スカルノ氏が暴行容疑で警視庁に書類送検されたことが明らかになった。 デヴィ夫人は今年2月、東京・渋谷区の飲食店で、自身が代表を務める会社の女性従業員にシャンパングラスを投げつけたという。デヴィ夫人は 《グラスなどは投げつけておりません》 と容疑を否認している。 幸い女性にケガはなかったというが、思い出されるのが、今から30年以上も前に夫人がアメリカで起こした事件だ。 「1992年1月、アメリカのコロラド州・アスペンのホテルで第4代フィリピン大統領セルヒオ・オスメニャの孫娘であるミニー・オスメニャをシャンパンが入ったままのグラスで顔面殴打し、顔を37針も縫う大ケガをさせました。デヴィ夫人は傷害罪で逮捕され、禁固60日、罰金700ドルの実刑判決が下され、刑務所に収監されましたが、模範囚だったのか37日間の収監で済みました」(ワイドショースタッフ) 今回の事件と似ているが、この人は本当に懲りない人のようだ。 デヴィ夫人と口論するとき、シャンパンは飲まないようにしたほうがいい。あるいはテーブルに何も置かないことだ。 デヴィ夫人の警察沙汰はこれまでも何度かあり、“暴行事件”報道もいくつか出ている。 「’09年4月、北朝鮮がミサイルを発射した時、北朝鮮と親交のあった夫人が、テレビ番組内で同国を擁護するような発言をしました。それに怒った右翼団体が夫人の自宅前で抗議活動をしたところ、夫人は自宅2階から植木鉢を投げつけ、街宣車のミラーを壊したんです。その後、自宅から出て右翼の男性と口論となり、今度は男性が彼女のカメラを壊しました」(スポーツ紙記者) なんとも勇ましいことだ。 ◆デヴィ夫人とフワちゃんの“差”とは また、’14年1月、バラエティ番組『奥様はモンスター2』(TBS系)の収録で出演者の一般女性と口論になり、なんと平手打ち。いわゆる“ビンタ”を3発お見舞いした。当該シーンはカットされたが、怒りが収まらない女性は被害届を提出。その後、示談が成立している。 その現場で横に座っていた女性タレントが、夫人に批判的な発言をしたため、そのタレントの脚を執拗に蹴っていたという証言もある。 暴行事件だけではない。問題発言も多いし、SNSでの誹謗中傷も目に付く。 皮肉ではなく、御年85歳とは思えぬ元気さだ。しかし、これだけトラブルが噴出する夫人なのに、テレビから消えないことを疑問に思う人も多い。 確かに、SNSでも、 《フワちゃんはたった1度のSNSの発信で芸能界から去ることになったのに、デヴィ夫人はなんで大丈夫なの?》 という声を聞く。 民放でバラエティ番組を担当していた元プロデューサーは、 「フワちゃんとは年齢差、キャラクターの差、キャリアの差がありますが、それ以上にフワちゃんは潜在的なアンチが多かったのでしょう。デヴィ夫人の言動も目に余るものがあり、決して看過できませんが、フワちゃんと違って、誰もが“絶対許せない”というものではない。共感する人も一定の割合でいますし、そのあたりのことは夫人もわきまえています。そこが決定的な違いだと思います」 と分析する。亡くなられた野村沙知代さんや浅香光代さんなど人生経験が豊富な女性が、本音でズケズケものをいう『ご意見番』として活躍していた時代があった。デヴィ夫人も上品な口調で辛辣なことを言うところが、他の人と違うキャラクターで注目を浴びた。 「視聴者が思っていることを代弁してくれ、歯に衣着せぬ発言、怖いものがないところがウケているんだと思います。大統領夫人という真のセレブであることは間違いないですし、クーデターで国を追われても、生まれ故郷の日本でタレントとして活躍。しかも高齢にもかかわらずバラエティ番組に出演し、体を張っていろいろなことに挑戦しています。同じ激動の時代を生きてきた年配の人たちは、そんな彼女の波乱に満ちた人生に共感するのだと思います」(同・元プロデューサー) 夫人の人気が衰えない理由はそんなところにあるというが、トラブルが起きても出演させているテレビ局に対し、 「危ないから生放送では使えないとしながらも、視聴率が獲れるということで出演させているのは問題だと思います。忖度しすぎでしょう。いつか大きなトラブルを起こし、テレビ局が非難される事態を招くことになるかもしれません」(同・元プロデューサー) と警鐘を鳴らす。 さすがに今回の件で、テレビ出演は難しくなると思えるのだが、別の民放の関係者は、 「トラブルを起こすたびに、テレビ出演が難しくなるのではという報道が出ますが、実はテレビ局には夫人に対するクレームはあまり来ないのです。バラエティなどでも夫人は制作サイドの意向をよく理解してくれますし、幅広い世代に人気もありますからテレビにとってはありがたい存在。今回の件でも言ってみれば内輪のトラブルなので、ほとぼりが冷めるのも早いと思いますし、テレビから消えることはないと思いますよ」 デヴィ夫人の“タレント生命”が絶たれることはないだろうという。 常人では経験できない困難を乗り越えてきただけに、その生命力は計り知れないものがあるーー。 取材・文:佐々木 博之(芸能ジャーナリスト)

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