大分県警の女巡査がオンラインカジノで賭博をしたとして、書類送検されました。容疑を認めていて、県警は25日付けで懲戒免職処分としました。 ■副業広告にだまされ、多額の現金失う 賭博などの容疑で書類送検されたのは、大分東警察署生活安全課の巡査、安達明音被告(27)です。 安達被告は今年1月、オンラインカジノで賭けをした疑いのほか、去年8月には、SNS上で知り合った相手に金融機関の4つの口座を提供し、数万円を受け取った疑いも持たれています。 警察によりますと、安達被告は2022年6月から育児休業に入りました。収入が減ることへの不安から休業中に自分でも収入を得られる方法をインターネットで検索していたところ、「簡単にお金を稼ぐことができる」などの情報を見つけました。勧められた情報を購入するなどして言葉巧みにだまされ、多額の現金を失いました。 現金が少なくなり、さらに不安を感じる中で、SNS上で連絡を取った相手からオンラインカジノで多くの人が大金を得ていることを示す情報を得ます。 そして、自身もオンラインカジノに手を出したところ、のめり込み、高額のアプリの購入やオンラインカジノでの賭け金の捻出のために、消費者金融から借金を重ねていきました。 ■借金膨らみ自身の口座を売買 安達被告が利用していたオンラインカジノは、海外のサイトでした。スマートフォンでカジノサイトに接続して賭博を行い、主にバカラと称するスロットゲームを利用し、1回あたりの賭け金は、多い時には数万円に及んでいました。 今年1月には、数千回にわたってオンラインカジノを利用し、合計十数万円を賭けていたことが明らかになっています。安達被告は当初、オンラインカジノの違法性について認識がなかったとしていますが、その後、認識するようになったということです。 その後、借金が数百万円に上り、氏名不詳の人物に融資を依頼したところ、新規に開設した口座を買い取ることを提案されます。