【AFP=時事】スペインの検察は7日、レイプの罪に問われたサッカー元ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(41)の無罪判決を不服とし、最高裁判所に上訴すると発表した。 アウベスは2022年12月、バルセロナ市内にあるナイトクラブのVIPルームで若い女性をレイプしたとして、昨年2月に禁錮4年6月の有罪判決を受けた。しかし控訴審は今年3月、証拠不十分を理由に下級裁判所の判決を覆した。この判決をめぐっては、女性の権利団体や左派政府の一部メンバーから怒りの声が上がっている。 AFPが7日に確認した資料によると、検察は控訴審による証拠の評価を「軽率で非合理的」と批判し、判決は「完全に間違っており、不合理で、恣意的ですらある」と指摘した。 また、控訴審が被害女性の証言の信ぴょう性を疑問視した点について、「(女性を)道徳的に断罪し、信用を失わせた」として強く非難した。 アウベスは2023年1月の逮捕から2024年3月まで収監されていたが、100万ユーロ(約1億6300万円)を支払い、現在は保釈中となっている。【翻訳編集】 AFPBB News