福井県内の違法風俗店経営者らに女性を紹介したとして、福井県警は5月9日、職業安定法違反(有害業務目的紹介)の疑いでスカウトグループ「リーフ」のリーダーで東京都文京区、会社役員の男(41)と、同グループメンバーで同新宿区、自称集金代行業の男(30)を8日に逮捕したと発表した。県警組織犯罪対策課によると、同グループは県内の店に約50人の女性を紹介したとみられる。 2人の逮捕容疑は、他の者と共謀して昨年3月4日、福井県内のメンズエステ店を名乗る違法風俗店の経営者らに、不特定多数の男性を相手に性的マッサージを行わせる店と知りながら、交流サイト(SNS)で勧誘した女性=当時(23)=を従業員として紹介して雇用させた疑い。同課は、2人の認否を明らかにしていない。 同課によると、グループは17都府県の150以上の風俗店に女性を紹介。女性の売り上げの一部を受け取り、2023年7月から2億円以上を得ていた。県警は「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」として捜査し、今年1月に別のメンバーを同様の容疑で逮捕していた。