【続報】「睡眠導入剤を飲ませて首を絞めた」 息子殺害容疑の母親供述、将来を悲観か 広島

広島市中区の川土手で5日に無職男性(55)=中区=が意識不明の状態で倒れているのが見つかり、その後に死亡した事件で、殺人容疑で送検された同居の母親(80)が重度の記憶障害を発症した息子の将来を悲観し、酒と睡眠導入剤を飲ませて意識を失わせ、犯行に及んだとみられることが10日、捜査関係者への取材で分かった。広島県警広島中央署は詳しい経緯を調べている。 捜査関係者によると、母親は事件当日、自身に処方された睡眠導入剤とひもを持って息子と自宅から外出。現場周辺の店で購入した酒とともに多量の睡眠導入剤を飲ませ、抵抗できない状態になった後、ひもで首を絞めたとみられる。母親は近くの交番に自首した際、ひもと睡眠導入剤を所持していたという。 また母親が同署の調べに「アルコール依存症による重度の記憶障害の息子の将来を悲観した」との趣旨の供述をしていることも新たに分かった。 捜査関係者によると、息子は今年に入り依存症の治療で県内の病院に入院。依存症に起因する記憶障害の発症が分かったが回復はみられず、今月初旬に退院した。母親は夫も高齢であることも踏まえ、犯行に及んだとみられるという。 母親は5日午後6時半ごろ、中区白島九軒町の京橋川の土手で、息子の首を絞めて殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で同署に逮捕され、殺人容疑に切り替えて送検された。息子の死因は首の圧迫による窒息だった。

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