「死を覚悟した」飲酒運転の衝撃 追突された女性が恐怖の瞬間を語る

霧島市の国道10号で10日、軽ワゴン車が普通乗用車に追突された弾みで対向のトラックと衝突する事故がありました。普通乗用車のドライバーは飲酒運転だったとみられます。追突された女性が12日、恐怖と怒りを語りました。 (追突された女性) 「最初、何が起こったか一瞬のことすぎて本当に分からなかった」 10日午前0時ごろ、霧島市国分広瀬の国道10号で事故は起きました。女性は給油をしようと軽ワゴン車でガソリンスタンドへ。すると突然、ドライブレコーダーに映る車内が大きく揺れます。実はこの衝撃、飲酒運転で追突されたことによるもの。追突の弾みで車は対向車線へ目の前にはトラックが。トラックとぶつかった衝撃の影響か、映像はここで途切れます。 (追突された女性) 「後ろからすごい衝撃がきたと同時に車の制御がきかなくなって、トラックにあたったときにいろいろなものが顔にも飛んできて死んだと正直思った」 軽ワゴン車は大破し、トラックも横転。トラックを運転していた30代の男性は病院に搬送されましたがケガはありませんでした。女性は全身にあざが残り、右足などを36針縫うケガをしました。何よりも心には深い傷が残っていると言います。 (追突された女性) 「日常的にも事故現場を通ることがよくある。(通院で)同じ道を通るたびにちょっと思い出して怖くて寝るときになるとフラッシュバックして事故直後ぐらいからたまに体がビクッとなって」 なぜ軽ワゴン車とトラックは衝突したのでしょうか。改めて軽ワゴン車のドライブレコーダーの映像です。前方に車や物はなく、まっすぐ走っていますが、追突され大きな衝撃を受けているのがわかります。 軽ワゴン車に追突した普通乗用車を運転していたのは霧島市の男性(24)。基準値を超えるアルコールが検出され、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。その後、警察は男性を釈放し在宅捜査に切り替えて調べを進めています。調べに対し、「酒を飲んだことは間違いありません」と容疑を認めているということです。 追突された女性は「飲酒運転は許されるべきではない」と怒りをにじませます。 (追突された女性) 「本当に怒りしかない。全て奪われたような。飲酒運転は絶対に許されるべきことではない。社会全体で厳しく取り締まっていただいて、また一人一人が強い責任感を持って防いでいってほしい」 命を奪われかねないほどの危険な目に遭った女性。自分が味わった悔しさや怒りをほかの誰にも味わってほしくないと話しました。

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