アルゼンチンのパトリシア・ブルリッチ治安相は12日、ブエノスアイレスのアメリカ大使館に対し、6月のFIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)の期間中、スタジアムへの入場を禁止される暴力的なフットボールファン1万5000人以上のリストを提出した。『ロイター通信』が報じている。 6月14日から7月13日までアメリカで開催されるこの今大会には、アルゼンチンからボカ・ジュニアーズ、リーベル・プレートの2クラブが参戦。 グループCに属するボカはバイエルン(ドイツ)、オークランド・シティ(ニュージーランド)、ベンフィカ(ポルトガル)と同組。グループEに属するリーベルは浦和レッズ(日本)、モンテレイ(メキシコ)、インテル(イタリア)と同居している。 そんななか、自クラブに対する熱い情熱が間違った方向に向かい、暴力行為や破壊行為という不祥事も少なくない一部サポーターの国外での犯罪行為を避けるべく、事前にブラックリストをアメリカ側に提出した。 今回のリストはアルゼンチン国内のスタジアムへの入場を禁止された人物を検出できるツールである『トリブナ・セグラ』プログラムを通じて作成されている。 ブルリッチ治安相は今回の一件について以下のように説明している。 「この政権発足以来、『トリブナ・セグラ』は1328試合で400万人以上を監視してきました。逮捕状が発行された人物は1166人であり、スタジアムへの入場を制限する行政決議は40件以上発令されています」 「このリストには、スタジアムへの入場を禁止される1万5000人以上が含まれています。アルゼンチンのスタジアムで犯罪を犯した暴力的な人物は、このスポーツイベント(CWC)に参加できなくなるため、これは私たちにとって極めて重要です」