トランプ米政権、情報機関幹部を解任 民主議員が説明要求

[ワシントン 14日 ロイター] – 米下院情報委員会の民主党トップ、ジム・ハイムズ議員は14日、ギャバード国家情報長官に対し、国家情報会議(NIC)幹部を解任する理由となった政治的バイアスの証拠を示すよう求めた。 NICを巡っては、トランプ大統領がベネズエラの犯罪組織「トレン・デ・アラグア」のメンバーとされる人物を国外追放するために用いた法的論拠と矛盾する分析をまとめたことが先週明らかになった。 国家情報長官室の報道官はNICのコリンズ議長代行とランガンリークホフ副議長が解任されたと明らかにし、「両氏がバイアスのない情報を提供できなかったため、ギャバード長官が解任した」と説明した。具体的な例は示さなかった。両氏の解任はFOXニュースが先に報じていた。 ハイムズ氏はギャバード長官への書簡で、両幹部解任について下院情報委に通知がなかったと指摘。「政治的バイアス」が理由で解任されたと報じられたことについて「情報機関のキャリア職員に対する極めて重大な告発で、裏付けとなる証拠が必要だ」とした。その上で、21日までに委員会に証拠を提出するようギャバード氏に求めた。 上院情報委員会の民主党トップ、マーク・ワーナー議員も、ギャバード氏は「トランプ政権が政治的に不都合と考える報告書を巡り情報当局者を粛清している」と非難した。

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