ドラッグストアでベトナム人のグループが化粧品などの窃盗を繰り返していた事件で、警視庁などの合同捜査本部は、指示役とみられるベトナム国籍の男女2人について窃盗容疑で逮捕状を取った。ベトナム・ハノイにいるとみられ、国際手配の手続きを進める。グループが1都9県で関与したとみられる窃盗事件の被害総額は1600万円に及んでおり、実態解明を急ぐ。 警視庁捜査3課によると、指示役の2人はフェイスブックなどのSNS(交流サイト)で実行役を募集。実行役に万引を指示し、盗品の送り先を指定するなどしていた。合同捜査本部はこれまでに実行役ら10人を窃盗などの容疑で逮捕しており、押収したスマートフォンの解析や実行役の供述から指示役の2人が浮上した。 また、合同捜査本部は盗品を受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反容疑で、いずれもベトナム国籍で千葉県松戸市のブイ・ビエット・フン容疑者(30)と妻のグエン・チー・カンゴック容疑者(30)を逮捕した。いずれも容疑を否認している。 逮捕容疑は、昨年9月23日午後3時ごろ、自宅で、盗品と知りながら、美容液や化粧品など33点(販売価格計約18万7千円)が入った段ボールを受け取り、利益を得たとしている。