【関西六大学野球】大商大が7季連続優勝 鈴木豪太が2試合連続完投勝利

◇関西六大学春季リーグ最終節2回戦 大商大6―1大経大(2025年5月20日 GOSANDO南港野球場) 大商大が大経大との2回戦を制して勝ち点4とし、勝率で他校を上回って連盟最長を更新する7季連続28度目(旧リーグ含む)の優勝を飾った。8大会連続15度目となる全日本大学野球選手権(6月9日開幕、神宮ほか)出場権を獲得。春季リーグ全日程が終了し、最優秀選手賞を大商大・鈴木豪太(4年)、担当記者クラブ賞を京産大・田村剛平(4年)が受賞した。表彰選手は後日発表される。 不祥事に揺れても、大商大の選手は立派に戦った。負ければ連覇が途絶える大一番を迎え、今秋ドラフト候補の最速147キロ右腕・鈴木豪が2日連続の先発登板を志願した。1回戦で完封勝利を挙げながら「下級生の頃から経験を積ませてもらっている」との責任感があった。1―0の5回に許した同点打が唯一の失点で、107球1失点での完投勝利。2日間で計18回210球を投げ抜き、「安心した」と笑った。 監督を務めていた冨山陽一氏が春季リーグ戦中の4月21日に道路運送車両法違反で逮捕された。鈴木豪は「少なからず動揺はあった」と振り返る。ただしリーグ屈指の右腕にも意地があった。「監督がいなくなって負けたらダサい」。普段から練習内容を選手同士で考えてきた自主性も役立った。一度は自力優勝の可能性が消滅も、そこから4連勝し、連盟最長を更新する7連覇をかなえた。 「こういう時こそ大商大の見せ場だと思ってやってきました。7連覇は通過点です」。不祥事を乗り越えた選手の屈強さが際立った。 (河合 洋介)

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