大阪府豊中市の集合住宅の一室で4月、飲食店経営者の男性が首などを刺されて死亡した事件で、大阪府警は21日、店の飲食代の支払いを免れる目的で男性を殺害したとして、この部屋に住む会社員の杉本孝裕容疑者(52)を強盗殺人容疑で再逮捕し、発表した。黙秘しているという。 捜査1課によると、杉本容疑者は4月30日午前0時半ごろ、同市柴原町3丁目の集合住宅の一室で、竹中維吹(いぶき)さん(24)=大阪市淀川区=が経営する飲食店での代金18万4千円の支払いを免れるため、竹中さんの胸や顔などを包丁で刺し、殺害した疑いがある。 事件前、大阪市内にある竹中さんの店に客として訪れた杉本容疑者が代金を支払わず、回収のために竹中さんと男性従業員(45)が杉本容疑者宅を訪問。その際にトラブルになったという。杉本容疑者は男性従業員に対する殺人未遂容疑などでも逮捕されている。(岡田真実)