「世界銀行から融資を受けることができる」などとウソを言い、会社役員の男性から4億円あまりをだまし取ったなどの疑いで、福岡市の会社役員の男が逮捕されました。 被害額は約11億円に上るとみられています。 詐欺の疑いで逮捕されたのは福岡市西区の会社役員、西川泰永容疑者(58)です。 福岡県警組織犯罪捜査課によりますと西川容疑者は、神戸市の会社役員の男性(80)に対し、自身が経営する会社を通じて世界銀行から融資を受けることができるなどとウソを言い、それに必要な費用の名目で2020年10月から去年10月にかけて177回にわたり現金4億824万円あまりをだまし取った疑いです。 西川容疑者は男性に「特別な融資を受ける資格を維持するために費用がかかる」などとウソの説明していたということです。 警察は共犯者がいる疑いがあるとして、西川容疑者の認否を明らかにしていません。 警察は、経営が厳しく金融機関から融資を受けられない会社の経営者など少なくとも全国で100人から計11億円3400万円ほどをだまし取っていたとみていて、これらが暴力団の資金源になっていた疑いもあるとみて全容の解明を進める方針です。