3月にもTOEIC不正受験、容疑で中国籍の男を再逮捕 10人が同じ住所で申し込みか

別人になりすまし、英語検定試験「TOEIC」の試験会場に侵入したとして、中国籍の京都大大学院生の男が現行犯逮捕された事件で、警視庁野方署は6日、3月に別の試験会場で、受験票を偽造して受験したとして、有印私文書偽造・同行使の疑いで男を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 男は王立坤容疑者(27)。調べに対し、黙秘を続けている。警視庁は、王容疑者が十数件、同様の不正受験を繰り返し、同じ教室にいる仲間に試験の解答を伝えていたとみて調べている。 再逮捕容疑は3月、東京都新宿区のTOEICの試験会場で、予備の受験票に、偽の個人情報を記入して受験したとしている。 捜査関係者によると、この試験では、王容疑者が受験の申し込みに使用していた住所と、同じ住所で10人が受験を申し込んでいた。郵便番号によって受験会場が割り当てられる仕組みを悪用したとみられ、警視庁は組織的な背景を含め、詳しい状況を調べている。 王容疑者は先月18日、板橋区の試験会場で偽の身分証明書を提出し、正当な理由なく侵入したとして、建造物侵入の疑いで現行犯逮捕され、有印私文書偽造・同行使の容疑でも送検されていた。この試験でも、王容疑者と同じ住所で43人が受験を申し込んでいたことが判明している。

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