ロサンゼルス暴動の影響でサッカーのクラブW杯などの国際大会が開催危機に直面している。米ドナルド・トランプ大統領による移民強制捜査に抗議する人たちの一部が暴徒化し、略奪行為を働くなど大混乱。ロサンゼルス市中心部で夜間外出禁止令が出された。 英メディア「BBC」によると、ロサンゼルスで14日に開幕するゴールドカップのメキシコ対ドミニカ共和国が予定されている。主催の北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)は「変化する状況に関して地元当局と緊密に連絡を取り合っている」とし「ファン、関係者の安全と健康は最優先事項です。開催に向けて取り組みながら状況を監視していく」のコメントしたという。 ただ、メキシコは安全上の理由からホテルを変更するなど、不安は広がっている。15日に開幕するクラブW杯(米国)もロサンゼルスでパリ・サンジェルマン(フランス)対アトレチコ・マドリード(スペイン)をはじめ6試合を開催。ファン協会フットボールサポーターズ・ヨーロッパ(FSE)は「深く懸念している」とコメントした。 スポーツ&権利同盟の事務局長を務めるアンドレア・フローレンス氏は「深刻化する人権侵害に統括団体が目をつぶれば、人権侵害を反映するだけではなく深刻化させるリスクがある」と指摘した。すでに数百人もの逮捕者が出ている中、暴動が拡大すれば、試合を開催することも難しい状況になりかねない。