500億円マネロン 主導の男らを犯罪収益隠匿疑いで再逮捕 「道具屋」担当も摘発

日本人を主なターゲットにしたSNS型投資詐欺の詐取金約500億円がマネーロンダリング(資金洗浄)されていた事件で、警視庁などの合同捜査本部は組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、東京都足立区、会社役員、林明旺被告(38)=同罪で公判中=と中国籍の張莉莉被告(37)=同=を再逮捕し、新たに中国籍の男女3人を逮捕した。 警視庁国際犯罪対策課によると、林容疑者らのグループは、タイやベトナムを拠点とするSNS型投資詐欺グループらから依頼を受け、詐取金を暗号資産にするなどして犯罪収益を隠匿。タイやベトナムの銀行口座を経由して、再び詐欺グループに渡っていたという。林容疑者らのグループが資金洗浄した詐取金は約500億円に上り、同課はそのうちの一部を手数料として得ていたとみて、資金の流れなど、全容解明を進めている。 逮捕、再逮捕容疑は、共謀し、昨年2月2日、SNS型投資詐欺グループがだまし取った金など計約8千万円を、管理する複数のインターネット口座に振り込んで隠匿したとしている。同課は5人の認否を明らかにしていない。 新たに逮捕された3人のうち2人は京都市を拠点とし、資金洗浄などに使う口座を用意する「道具屋」の役割を担っていたという。

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