【陸上】NFLスター選手が100mレースに出場し10秒15をマーク 2012年世界ジュニア200m銅メダリスト

アメリカンフットボールの米プロリーグ・NFLで活躍するタイリーク・ヒル(米国)が、6月13日に米・ロサンゼルスで行われた競技会「ラスト・チャンス・スプリント・シリーズ」の男子100mで10秒15(+1.2)をマークしてこの組の1着に入った。 ヒルは1994年3月生まれの31歳。高校までは陸上短距離が専門で、2012年の世界ジュニア選手権(スペイン・バルセロナ)では200mで銅メダル(20秒54/-0.4)で銅メダルを獲得している。また、4×100mリレーでは米国の1走を務め、金メダルに貢献。この時銅メダルを獲得したのが、日本で、大瀨戸一馬、橋元晃志、ケンブリッジ飛鳥、金森和貴とバトンをつないだ。当時のヒルのベストは100mが10秒19、200mは20秒14。 その後、ヒルはカンザス州のカレッジ(2年制)に入学し、100mでは5.0mの追い風参考ながら9秒98を出したという。同時にアメフトにも取り組み、オクラホマ州立大に編入するとアメフトに本格転向。しかし、14年12月に家庭内暴力の疑いで逮捕され、退学し、西アラバナ大へ編入した。 16年のNFLドラフトでカンザスシティ・チーフスに指名され、ポジションはワイドレシーバーやリターナーとして活躍。19年シーズンはスーパーボウル優勝に貢献している。その俊足ぶりから「チーター」とニックネームがつけられた。 NFL選手が選ぶトップ100の7位にランクイン。23年にマイアミ・ドルフィンズに移籍すると、トップ100の1位にランクインした。24年シーズンがチームの成績が振るわず、一度はチームからの退団を表明していたが、その後撤回した。 一方で先述の家庭内暴力で有罪判決を受けたり、NFL選手となってからも児童虐待で警察から捜査を受けるなど、プライベートではトラブルも多いという。

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