【06月20日 KOREA WAVE】不審な中年の男に盗撮された女性がその男を追跡、通報し、警察の現行犯逮捕につなげる事件が韓国であった。女性が自身のInstagramで当時の状況を映像付きで共有し、被害に遭った時の対応法をアドバイスしている。 女性が歩いると背後からシャッター音が聞こえた。誰かが写真を撮っているのかと思ったが、音が近づいてきたので振り返ると1〜2メートル後方で、男が腹部付近にスマートフォンを構えて後ろ姿を撮影していたのが分かった。 映像では、一瞬凍り付いた女性が意を決し「今、私を撮りましたよね?シャッター音がしました。スマホを見せてもらえますか?」と冷静に問いかける様子が確認できる。 男は「撮っていない。人を変な目で見るな」と逆上し、「腹が痛くて触っていただけだ」と言いながら階段を駆け上がって逃げようとした。女性は追いかけながら警察に通報し、現場にいた人たちに「その人を止めて」と叫んだ。その協力もあり、男を確保することができた。 警察によると、男のスマホからは女性の後ろ姿を写した写真が複数発見され、約50メートルにわたって尾行しながら撮影していたことが分かった。 女性は「スマホを確認しようとしたのがよかった。写真を削除されたりしないよう操作させないことが大切。確信があるなら臆することなく対応してほしい」と呼びかけた。また「被害は服装とは無関係。私は長袖にジーンズでも被害に遭った。声を上げることが犯罪を防ぐ手段だ」と訴えた。 ただ、事件が明らかになってから、女性はネット上での中傷やサイバーストーキングに悩まされているという。女性は最後に「女が指差せば男の人生は終わる、というような反応は事実を無視した二次加害だ。被害者が守られる社会であってほしい」と語った。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News