特殊詐欺被害金をマネロン、「ルフィ」接点の男ら2人を再逮捕 3カ月で13億円か

特殊詐欺などで得た犯罪収益を暗号資産(仮想通貨)に変換し、マネーロンダリング(資金洗浄)したとして、警視庁と愛知県警の合同捜査本部は23日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで、いずれも職業不詳の樋口拓也(37)=大阪府豊中市=と、相田栄幸(33)=東京都品川区=の両容疑者を再逮捕した。警視庁捜査2課は認否を明らかにしていない。 樋口容疑者の関係先には、広域強盗事件に関与した「ルフィ」グループの被害金が運び込まれていた疑いがもたれている。警視庁は、容疑者の管理するトランクルームなどから約1億数千万円を押収しており、犯罪収益が含まれているとみて調べる。 ■1億数千万円を押収 樋口容疑者の再逮捕容疑は令和5年4月、何者かと共謀し、栃木、新潟、千葉、新潟県内の男女4人から、特殊詐欺でだまし取った被害金を暗号資産に変換したのち、共犯者が管理するコインアドレスに送金。共犯者が現金化した計約4億5千万円を受け取ったなどとしている。 捜査2課によると、5年4~6月の3カ月間で、約13億円が同様の手口で資金洗浄されていたとみられる。 樋口、相田両容疑者は4月以降、特殊詐欺で現金をだまし取った詐欺の疑いで3回、逮捕されているが、資金洗浄した疑いでの摘発は初めて。警視庁などは資金の流れの実態解明のため、捜査を進める。

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