【特殊詐欺】「借金の返済のためにやった」住所不定無職の57歳の男が警察官を装うなどして北海道空知地方の70代女性から900万円だまし取る 警察は余罪など調べ

北海道内に住む70代の女性に対し、警察官を装うなどして、現金900万円を騙し取った疑いで、23日、無職の男が再逮捕されました。 特殊詐欺の疑いで再逮捕されたのは、住所不定無職の林泰正容疑者57歳です。 警察によりますと、4月11日、林容疑者と共謀する人物が「日本再生機構」と名乗り、北海道空知地方の70代の女性宅に電話をかけ「あなたの口座の取引は不正行為になります」などと告げた上で、約2週間後の26日に「ATMで毎日100万円ずつ引き出して、明細書と現金を保管していてください」と女性に指示をしました。 騙された女性は、自身名義の口座から毎日100万円ずつ、9日かけて900万円を引き出しました。 5月11日、林容疑者と共謀する人物が、70代の女性宅に電話をかけ、警察官をかたり「不正な振り込みを確認しており、犯罪者として拘留される」「警視庁の警察官が家に行くので900万円を渡してください」とうその話をし、林容疑者は被害者の女性から現金を受け取る「受け子」として、当時滞在していた大阪から航空機、JR、タクシーを乗り継いで女性の自宅を訪れ、偽物の警察手帳や裁判所の令状を提示し、女性から現金900万円を受け取ったということです。 警察の調べに対し、林容疑者は「自分がやったことに間違いない」と容疑を認め、「借金の返済のため」などと話しているということです。 警察によりますと、この70代女性のもとには、4月下旬から、警察をかたって金を要求する電話があり、女性は、これまでに複数回、金をだまし取られたとみられていて、被害総額は約2300万円にのぼるということです。 林容疑者は、6月にも、北海道空知地方の70代女性から現金を騙し取ろうとした疑いで逮捕されていました。 警察は、林容疑者の余罪や共犯者についても詳しく調べています。

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