不正に取得したナンバープレートを付けて盗難車であることを隠したなどとして、警視庁と千葉県警の合同捜査本部は24日、指定暴力団住吉会系組幹部の細淵力容疑者(42)=埼玉県越谷市=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)などの疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。同庁は、暴力団と自動車整備会社が結託して、不正取得したナンバープレートを付け替えて盗難車の「再利用」を繰り返していたとみている。 捜査関係者によると、逮捕容疑は共謀して2023年11月中旬ごろ、同県吉川市の自動車整備会社名義で交付されたナンバープレートを盗難車に取り付け、盗難車であることを隠したというもの。細淵容疑者は指示役とみられるという。 細淵容疑者らが主にターゲットとしていたのはトヨタ・アルファード。何者かが盗んできた車両を同社に持ち込むとともに、同社は型落ちの中古アルファードをネットで安く購入。「車台番号」が刻印されたパーツを中古車から盗難車に付け替えるなどして新たなナンバープレートを運輸局に申請し、それを盗難車に取り付けていたという。