北海道赤平市で4月、高齢者施設に入所する男性が所有するキャッシュカードを使い、現金90万円を引き出したとして、この高齢者施設に勤める29歳の介護員の女が逮捕されました。 窃盗と窃盗未遂の疑いで逮捕されたのは、赤平市に住む介護員の伊藤舞容疑者、29歳です。 伊藤容疑者は、今年4月20日から22日の間に、自身が勤める高齢者施設の入所者である男性のキャッシュカードを使い、赤平市内のスーパーのATMから現金90万円を引き出した疑いが持たれています。 警察によりますと、男性は、手元にカードが無いことに気づき、カード利用の停止手続きをしました。 伊藤容疑者は、5月12日にも同じATMから現金を引き出そうとしましたが、ATMは受け付けず、金融機関から男性に「止めたカードが使われている」と連絡。 男性の親族が「カードが不正に使われているようだ」と警察へ届け出ました。 警察は、ATMの防犯カメラ映像などから伊藤容疑者を特定し、23日に逮捕しました。 取り調べに対し伊藤容疑者は容疑を認めていて、「パチンコや借金の返済、生活費のためだった」などと話しているということですが、5月12日のキャッシュカード使用については、「盗もうと思ったわけではない」と、窃盗未遂について容疑を否認しているということです。 警察は、伊藤容疑者が男性からキャッシュカードを盗んだとみて、暗証番号の入手方法を含め、さらに調べをすすめています。