闇バイトの求人などで集まった仙台を拠点とする特殊詐欺グループの男女30人が逮捕された事件の裁判で、検察側は主犯の男に懲役12年を求刑しました。 組織的犯罪処罰法違反の罪に問われているのは、仙台市青葉区の無職大橋和之被告(36)。 起訴状などによりますと、大橋被告は仙台に拠点を置く特殊詐欺グループを統括していたリーダーで、2024年5月~6月にかけて「7億円が当たった」などとSNSでメッセージを送り、女性3人から合わせて700万円あまりをだまし取った罪に問われています。 26日の裁判で、検察側は「被害者の射幸心をあおるなどした卑劣な犯行」で、「責任者として月に数百万円の高額な報酬を得ていた」などとして、懲役12年 罰金300万円と法人口座の残金49万円あまりの没収、追徴金736万円余りを求刑しました。 これに対し、弁護側は「起訴内容を認め反省し、共犯者と共にすべての被害弁済を終えている」などとして、減刑を求めました。 判決は、8月6日に言い渡されます。