神戸高2刺殺で32歳男の弁護側が上告 少年法適用せず、大阪高裁で懲役18年判決

平成22年10月に神戸市北区の路上で高校2年の堤将太さん=当時(16)=が刺殺された事件で、殺人罪に問われた当時17歳の元少年(32)の弁護側が、懲役18年とした大阪高裁判決を不服として最高裁に上告した。高裁が1日、明らかにした。上告は6月30日付。 争点は刑の重さで、弁護側は当時の少年法の緩和規定に従えば刑は懲役15年が上限だと主張したが、同月20日の高裁判決は規定が適用されないと判断。完全責任能力も認め、懲役18年とした1審神戸地裁判決を支持していた。 判決によると、被告は22年10月4日夜、神戸市北区の路上で、面識のない堤さんをナイフで多数回突き刺すなどして失血死させた。 被告は直後に転居するなどしていたが、事件から11年近くが経過した令和3年夏に逮捕。事件当時少年だったことから匿名で審理された。

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