県内の60代女性がニセ電話詐欺被害でおよそ5億円をだまし取られていた事件で、共犯者の男が現金およそ6000万円をだまし取っていたとして、詐欺の疑いで逮捕されました。逮捕されたのは、神奈川県横浜市の無職橋口彪翔(はしぐち・ひょうと)容疑者21歳です。橋口容疑者は今年3月、県内に住む60代の女性に対し、複数人と共謀し、「早くお金を返すためには、保証金を裁判所に払えばすぐに戻ってきます」などとうそをつき、被害者から現金およそ6000万円をだまし取った詐欺の疑いが持たれています。警察によりますと橋口容疑者は受け子役から現金を受け取る「回収役」と見られていて、調べに対して、「黙秘します」と容疑を否認しています。このニセ電話詐欺事件をめぐっては、これまでに受け子役と監視役が逮捕されています。警察は電話をかけた掛け子役や指示役などがいる組織的な犯行とみて、捜査を進めています。