無免許でひき逃げ事故を起こしたうえ、自らが経営する会社の社員に身代わりで出頭するよう依頼したとして、神戸市に住む会社社長が逮捕されました。 無免許過失運転致傷と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕されたのは、神戸市垂水区に住む会社社長・北野友輝容疑者(37)です。 容疑段階ではあるものの、事件の経緯はこうです。 北野容疑者は6月28日午前10時ごろ、尼崎市内の道路で軽四トラックを運転していた際、前方の普通乗用車に衝突。乗用車の同乗者(40代男性)が軽傷を負いました。しかし、北野容疑者は救護することなくそのまま走り去りました。しかも、北野容疑者は無免許でした。 さらにその後、北野容疑者は自らの会社の社員の男(27)に、“自分に代わりに出頭してほしい”と依頼。男は北野容疑者の頼みを受け入れ、事故の約7時間後に警察に出頭しました。 しかし、追突された乗用車の運転手や同乗者が「犯人とは全然異なる」と指摘。警察が追及したところ、男はしばらくは自分が事故を起こしたと述べていましたが、その後、北野容疑者から頼まれて出頭したことを認めたということです。この男も犯人隠避の疑いで逮捕されました。 警察の取り調べに対し北野容疑者は、「知人から借りていたトラックを運転して追突事故を起こしましたが、救護することなく逃げてしまいました」と容疑を認めているということです。無免許運転であった点も認めているということです。