面識のない20代女性に集団で性的暴行を加えるなどしたとして不同意性交致傷などの疑いで男3人が逮捕された事件で、そのうちの1人、無職の山下高志容疑者(44)=大阪市東成区=が、兵庫県内で発生した不同意わいせつ致傷事件に関与した疑いがあることが7日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、兵庫県内で6月上旬、集合住宅に帰宅した20代女性が玄関前で見知らぬ男1人に刃物で手を切り付けられ、連れ込まれた自宅内でわいせつな行為をされる事件があった。逃走した男は目出し帽をかぶっていたが、現場付近の防犯カメラ映像などから山下容疑者の関与が浮上したという。 兵庫県警が行方を追っていたが、大阪府警が6月28日、府内で発生した不同意性交致傷事件で山下容疑者を逮捕した。今後、警察当局が兵庫の事件についても捜査を進めるとみられる。 大阪の事件での逮捕容疑は、男2人と共謀し、6月中旬、府内の集合住宅で女性の背後から口をふさいで「殺されたいんか」と室内に押し込んだ上、刃物のようなものを突き付けながら両手を縛って性的暴行を加え、女性にけがをさせたなどとしている。山下容疑者はこの男2人と不特定の女性に性的暴行を加える目的で交流サイト(SNS)で知り合ったとみられる。