名古屋を拠点に数々の暴行事件などを起こしてきたとされる不良グループ「ルシファーズ」がきのう警察署に集結。解散となりましたが、それぞれの更生への決意は。 (名古屋・熱田警察署 7月6日) 「一同起立、礼」 独特の緊張感の中、6日に行われたのは、名古屋を拠点に活動していた不良グループ「ルシファーズ」の解散式です。 10代から50代のメンバー約30人が出席しました。 (熱田警察署 鈴木正樹署長) 「本日正式に、ルシファーズ解散の申し出を承認いたします」 (警察職員) 「脱退宣言 代表者前へ」 (ルシファーズメンバー) 「決意表明 私たちは本日をもってルシファーズから脱退し、関係を断ち切ります今後一切まわりの人や家族に迷惑をかけないことを誓います」 ■ルシファーズとは…去年4月に名古屋・栄で乱闘事件 ルシファーズとはどのような集団なのでしょうか。 去年4月の深夜、名古屋・栄でうずくまる人に殴る蹴るの暴行を加える男たち。ルシファーズはこうした乱闘事件などを繰り返し、リーダーの小田切大作被告(47)をはじめ、メンバー25人が逮捕され、小田切被告が愛知県警に解散届を提出しました。 警察によりますと、最盛期の2000年ごろ500人ほどいたグループは、警察の継続的な捜査で弱体化。約30人に減ったといいます。 (熱田警察署 鈴木正樹署長) 「これまでルシファーズの一員や関係者だった中には、先輩たちがすることで心の中では『やりすぎ』だと怖い思いをしたり、現場で涙して見ていたということも聞いています」 ■10代のメンバーたちの更生への思い ルシファーズのメンバーの中には10代の少年もいます。 (メンバー15歳) 「好奇心で入ってしまった。健全な友人、学校の友達と関わるときに、やはり離れていってしまう。ルシファーズというレッテルを貼られて、その分生きづらいなと思っていた部分があるので、今回こういう機会があって、自分のモヤモヤだったり『これからちゃんとしていこう』という気持ちがより強くなりました」 (メンバー19歳) 「周りから白い目で見られたり『そういう集団だから悪いことたくさんやっているんでしょ』と言われたりした。とび職の仕事でずっと頑張っているので、これからは仕事を頑張って職長とか目指して頑張りたい」 (メンバー16歳) 「仕事一筋で家庭をもうちょっと楽させていい生活がしたい」 更生への決意を口にしたルシファーズのメンバーたちですが、警察は、形だけの解散ではないか、今後も警戒を続けることにしています。