今も学校に潜んでる…安全なはずの場所が「変態教師の盗撮現場」になった深刻な事情

教員が自分の勤務する学校で盗撮などの性犯罪を繰り返す……。連日のように教員による性犯罪が報道されている。もはや教育現場は児童・生徒にとって安全な場所ではないのかもしれない。(フリーライター 鎌田和歌)● 教員たちのSNSグループが存在 大半が見つかっていない あまりの事態に言葉を失った人も多いのではないか。 6月末から相次いで発覚した教員による盗撮事件。教員らは秘匿性の高いSNSを使って画像を共有し、やり取りを行なっていたという。 逮捕された教員のいる名古屋市では、第三者委員会を立ち上げ、市内の公立小中学校や高校、児童福祉施設などの教員や職員に対して、不審な動きを見かけたことがないかなどを調べるアンケートを実施するという。 また文部科学省は、教員向けの研修の実施や、児童生徒への性暴力が原則懲戒免職の処分対象となると周知するよう求めたという。盗撮は依存性が強い犯罪と言われ、こういった周知ですぐに教員による犯行がなくなるとは思えないが、とはいえトップが強い懸念を示すことに一定の意味はあるかもしれない。 教育現場での性犯罪・性暴力はこれまでも報道されてきたが、今回の事件のインパクトが強いのは、盗撮画像を共有する教員ばかりのSNSグループが存在しており、そのうちの大半がまだ見つかっていない点だ。 いったん、概要を振り返ってみたい。 6月24日に性的姿態撮影処罰法違反容疑で逮捕されたのは名古屋市の森山勇二容疑者(42)と横浜市の小瀬村史也容疑者(37)でどちらも小学校教員だ。森山容疑者は女子児童の下着を盗撮し、共有した疑い、小瀬村容疑者は県内で女児の下着を盗撮し、共有した疑い。どちらも同じSNS、グループチャットのメンバーだった。

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