【独自】「ぼったやる?稼げるよ」障害者向けマッチングアプリを悪用した“ぼったくり” 勧誘された知人語る永井容疑者親子とは?

7月29日、障害者向けマッチングアプリで知り合った30代の男性に“ぼったくり行為”をするなどして、470万円を支払わせた疑いで、障害者支援団体の職員・永井博美容疑者(49)が逮捕されました。 障害者を狙った “ぼったくり行為”はグループで行われ、これまでに13人が逮捕。被害額は、約8500万円にのぼるといいます。 逮捕された中には、博美容疑者の息子・永井麗央容疑者(21)もいました。 永井容疑者らは、「障害者向けのマッチングアプリ」などを使って、男性と食事の約束を取り付け店に誘い込むと、そこで不当に高額な飲食代金を請求していたといいます。 実際に被害を受けたという、視覚障害者の男性は…。 視覚障害がある被害者: 障害のある方向けのマッチングアプリで、障害の持っている人とそれに理解のある方が使うアプリ。視覚障害者にも理解ある良い女性だなと思ったんですけど、今思えば最悪な人だったなと。 店員さんが途中で「お客さんすごい金額になっていますけど、40万円です」っていうふうになって。(犯行グループ側の)女性も驚いて、一応カードで支払います、みたいな感じで言ったんですけど、カード使えないみたいな感じで。「コンビニのATMに行ってお金下ろせ」下ろしてくださいっていう感じで、下ろさせられた。 男性は、40万円の支払いに応じましたが、その後、店員から「会計の計算ミスがあった」と料金を上乗せされ、最終的に、68万円を支払ったといいます。 その後、女性に何度か連絡を取ろうとしましたが、音信不通になったそうです。 警視庁によると、博美容疑者はマッチングアプリで200人とやりとりし、90人を食事に誘いました。このうち6人へのぼったくり行為で、42万円の報酬を得ていたといいます。 ◆独自取材「ぼったやる?」知人も勧誘 忠告聞き入れず 永井容疑者は、なぜ親子で“ぼったくり行為”を行ったのか、「サン!シャイン」は、容疑者親子をよく知る人物を取材しました。 永井容疑者親子の知人: すごい仲がいい印象でしたし、全部が全部ではないですけど、すごく子供思いなので、「子供の言っていることはしてあげたい」っていうように見えていましたね。 警察の調べによると、当初、「捕まるからやめなさい」と息子を諭していたという博美容疑者。しかし、息子の麗央容疑者は、あろうことか障害施設団体の職員である博美容疑者に「やってみたら?」とぼったくり行為を勧めたというのです。 さらに、麗央容疑者は知人にもLINEで、「ぼったやる?」「稼げるよ」と、“ぼったくり”を行うグループへの勧誘をしてきたといいます。 永井容疑者親子の知人: マッチングアプリで、男の人を誘うこともできるけど、やってみない?っていう連絡は来ていました。 ぼったくり行為に罪悪感を抱いていないかのような勧誘の文面。 さらに送られてきたのは、中に数十万円は入っているように見える黒い財布の画像でした。 永井容疑者「あたまいいから稼げるんじゃないから、俺みたいなやつが稼げる」 自分が稼いでいることをアピールし、ぼったくり行為への勧誘を繰り返します。 知人は、犯罪行為であることを告げ勧誘を断りましたが、「捕まらないです」と、忠告は聞き入れられませんでした。 6月に逮捕された麗央容疑者。先週再逮捕されるまでの間に、再び知人に「やっちまった」と連絡をしてきたといいます。 永井容疑者親子の知人: 「グレーゾーンって聞いているから」っていうふうにいっていたので、捕まる前提ではやっていなかったと思います。“捕まらない”“お金が稼げる”というふうに、ちょっと甘く見てやっていたんだろうなって。 警察の調べに対し、博美容疑者は、「夫と自分の稼ぎでは生活が苦しかったので生活の足しにするためにやった」と供述しているということです。 (「サン!シャイン」 2025年8月4日放送)

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