【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏の逮捕状審査が12日、ソウル中央地裁で開かれる。同日夜にも審査結果が出る見通しだ。 金氏を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官チームは捜査開始から約40日で金氏の身柄確保に乗り出した。逮捕状が発付されるかどうかが今後の捜査に大きな影響を与えるとみられる。 逮捕状が発付されれば、史上初めて大統領経験者と妻がそろって逮捕されることになる。尹氏は内乱首謀などの容疑で逮捕され、ソウル拘置所に収監されている。 金氏には輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の株価操作に関与した疑いがかけられている。また、尹政権で与党だった「国民の力」の公認候補選びに不正に介入した容疑や、呪術師を通じて世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部からダイヤモンドのネックレスや高級バッグを受け取り、その見返りとして教団のカンボジア事業などで便宜を図った疑いなどが持たれている。 特別検察官チームは逮捕状審査で、金氏が今月6日の取り調べで全ての容疑を否認したことを受け、証拠隠滅の恐れが高いとして逮捕の必要性を強調する方針だ。これに対し、金氏側は取り調べに真摯(しんし)に対応したことや逃走の理由がないこと、体調不良などを訴えるとみられる。