【AFP=時事】ノルウェーのメッテ・マリット皇太子妃がホーコン皇太子結婚する前にもうけた息子が、4人の女性に対するレイプの罪と複数の暴行罪で起訴され、10年以下の拘禁刑を科される可能性がある。検察が18日、明らかにした。 マリウス・ボルグ・ホイビー被告(28)は、皇太子妃が2001年に皇太子と結婚する前の1997年、当時のパートナーとの間に生まれた。昨年8月4日に交際相手への暴行容疑で逮捕されて以来、捜査を受けている。 ホイビー被告は、就寝中の女性4人をレイプした罪に問われている。うち少なくとも3件では、ホイビー被告はその日出会ったばかりの女性たちと同意の上で性行為をした後、レイプに及んだとされる。 同被告は、女性たちの性器を無断で撮影した罪にも問われている。捜査当局は証拠として動画と写真を入手したという。 4件目のレイプは、昨年8月4日の捜査開始以降に行われたという。 女性に対する暴行には、握りこぶしで顔面を繰り返し殴打したり、首を絞めたり、蹴ったり、強くつかんだりする行為などが含まれる。 今回起訴された罪の最高刑は禁錮10年だという。 ノルウェー王室のサラ・スバネミル報道官はAFPに対する電子メールで、「この問題を検討し、決定を下すのは裁判所の役割だ」と述べた。 検事は、ホイビー被告が王室の一員だからと言って特別扱いされることはないと説明。同様の状況に置かれた他の被告人よりも「軽く、あるいは重く」扱われることはないと述べた。 ホイビー被告には、元パートナーに対するドメスティック・バイオレンス(DV)、複数の暴行、治安を乱す行為、器物損壊、別の元パートナーに対する接近禁止命令違反などの容疑も掛けられている。【翻訳編集】 AFPBB News