「極道並みの容貌」でタバコを配り立ち話…大阪・西成の“マトリ”が売人や中毒者を逮捕するために行っていた「情報収集の手法」とは

近年、「大麻」や「麻薬」など違法薬物が若年層を中心に広がっており、厚生労働省のデータによると、2024年の薬物事犯全体の検挙人員は1万4040人と、前年(1万3815人)を上回る結果となった。 こうした薬物犯罪を専門に捜査する機関の一つに厚労省の麻薬取締部が存在する。 高濱良次(たかはま・よしつぐ)氏は1972年から2008年までの36年間、麻薬取締官、通称「マトリ」として現場一筋で薬物犯罪の捜査に当たり、現在はコメンテーターとして活動。複数の書籍も刊行している。 本記事では高濱氏が実際に経験した「薬物犯罪」や「マトリ」の内情を紹介。今回は1947年生まれの高濱氏が30代後半に経験した、当時の大阪市西成区の状況と、ある“苦い思い出”について取り上げる。 ※ この記事は高濱良次氏の書籍『マトリの独り言』(文芸社)より一部抜粋・構成。

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