大分県津久見市保戸島沖で発生した砂利採取運搬船とヨットが衝突して、ヨットの男性が死亡した事故で、運輸安全委員会が25日、鹿児島港で原因調査を開始しました。 (賎川記者)「午後1時過ぎの鹿児島港です。今月保戸島沖でヨットとぶつかった船が、現在鹿児島港に停泊しています。先ほど午後1時から運輸安全委員会の調査が始まりました」 8月13日、津久見市の保戸島沖で砂利採取運搬船とヨットが衝突し、ヨットに乗っていた大分市の医師・山本真さん(70)が死亡しました。 事故を受けて、国の運輸安全委員会の事故調査官2人が25日、鹿児島市にある運航会社の関係者立ち合いのもと、砂利採取運搬船「第38さだ丸」の船内を確認しました。 調査官は約2時間かけて、船のレーダーやアンテナなどの設備、航行日誌などの書類に不備がないかを調査しました。 (運輸安全委員会 門司事務所・沖竜嗣首席地方事故調査官)「船の施設、それから機器類の確認をしました。資料を収集しましたので、持ち帰って整理をして分析をしていきたいと思います。まだ足りない情報もあると思いますので、引き続き情報収集も継続します」 今後、運輸安全委員会は、逮捕後に釈放された運搬船の28歳の船長や他の乗組員からも聴き取りを行い、事故原因の究明を進めることにしています。