先月の参議院選挙に立候補した自民党の候補者を当選させようと従業員に投票を呼びかけたとして、パチンコ店運営会社の社長らが逮捕されました。 公職選挙法違反の疑いで逮捕されたのは、パチンコ店を運営する「デルパラ」の社長・山本昌範こと李昌範容疑者や、営業本部長の湯浅一行容疑者ら6人です。 警視庁によりますと、6人は先月、自民党の比例代表として立候補した阿部恭久氏への投票を、パチンコ店の店長を通じて従業員ら60人に呼びかけ、見返りとして現金3000円や4000円を手渡す約束をした疑いがもたれています。 阿部氏はパチンコ業界団体の理事長を務めていて、警視庁は阿部氏の陣営から依頼があったかどうかについても慎重に捜査しています。 また、従業員らあわせて250人以上が投票の約束をしていたとみられ、これは平成以降の国政選挙で最大規模となる見込みです。