元東京地検特捜部副部長で、元衆院議員の弁護士若狭勝氏(68)が27日、フジテレビ系「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)に出演。神戸市中央区のマンションで住人の会社員女性が刺殺された事件をめぐり、殺人容疑で逮捕された会社員谷本将志容疑者が3年前に起こした傷害事件の判決について「非常に問題」とコメントした。 谷本容疑者は22年、女性の首を絞めた傷害などの罪で起訴。犯行現場は今回の事件と同じ神戸市中央区で、被害者は20代の女性だった。裁判では懲役2年6カ月、執行猶予5年の有罪判決が言い渡され、今回は執行猶予中の犯行だった。 若狭氏は3年前の事件の判決について「私は非常にそれが問題だと思います」と指摘すると、執行猶予5年の判断について「裁判官が実刑にするか執行猶予にするか迷う時に、執行猶予期間5年という最大の期間。言い渡せる期間の5年というのはマックスなんです。迷う時にそうやる」と説明した。 また「迷うのであれば、単なる執行猶予じゃなくて、保護観察付執行猶予といって国がある程度その後の男を監視できる、指導できるようなシステムを付ける。それが保護観察と言うんですけど。保護観察付執行猶予を言い渡すべきだったんじゃないかと私は思います」と私見を述べた。