埼玉県警は9日、勤務していた特別養護老人ホームの入所者に暴行を加えて死亡させたとして、施設の元職員で介護福祉士の山中茂容疑者（48）=加須市久下5丁目=を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 捜査1課によると、山中容疑者は4月3日午後10時ごろ、当時勤務していた宮代町金原の特別養護老人ホーム「もみの木」で、担当だった入所者の岡崎義和さん（当時80）の胸ぐらをつかみながら強く引き寄せ、顔面をベッドの金属柵にぶつける暴行を加えて死亡させた疑いがある。 翌4日に岡崎さんの顔面にあざがあるのを別の職員が発見。その後、岡崎さんがぐったりとしたため病院に搬送したが、急性硬膜下血腫で死亡した。山中容疑者は「イライラして体位変化を乱暴にやった」と供述しているという。（抜井規泰）