整骨院の通院日数を水増しして自動車保険金をだまし取った疑いで、整骨院グループ会社の代表取締役の男など2人が10日、逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは福岡市早良区の整骨院グループ会社の代表取締役、松尾和則容疑者(45)と沖縄県那覇市の柔道整復師、田仲智美容疑者(38)の2人です。 福岡県警交通捜査課によりますと2人は共謀し、交通事故でけがをしたとして沖縄県宜野湾市の整骨院へ施術に訪れた女性の通院日数を19日間から26日に水増しし、2023年12月、虚偽の内容の「施術証明書・施術費明細書」を損害保険会社に提出して保険金の支払いを請求し、合計40万2720円をだまし取った疑いです。 3月に損害保険会社から沖縄県警に「不正水増しをしている整骨院グループがある」との情報が寄せられ、福岡・熊本・沖縄の各県警が合同で捜査していました。 警察は10日、容疑裏付けのため整骨院や関係者の自宅など16カ所を家宅捜索したということです。 警察によりますとグループは福岡や沖縄、佐賀に11店舗を展開していて、警察は松尾容疑者が指示し組織ぐるみで犯行に及んでいた疑いもあるとみて、全容解明を進める方針です。