沢口靖子主演の月9『絶対零度』追加キャスト 安田顕、黒島結菜、板谷由夏ら

俳優の沢口靖子が主演を務める、10月放送スタートの月9ドラマ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』(毎週月曜 後9:00~)の追加キャストが11日、発表となった。安田顕、黒島結菜、一ノ瀬颯、馬場園梓、金田哲、松角洋平、白本彩奈、板谷由夏が出演する。 『絶対零度』は、2010年からスタートした人気作品で、今作はシリーズ誕生15年のシーズン5にあたる新章。新たな犯罪に挑む姿を新キャストによって描き、新シリーズの舞台は「情報犯罪特命対策室」(通称:DICT<ディクト>)。高度な情報技術を悪用し、国民の生命と財産を脅かす「情報犯罪」の犯人たちを追う捜査機関で、匿名・流動型犯罪(通称・トクリュウ)に代表される「特殊詐欺」や「サイバーテロ」など、私たちの身近な生活から国家の安全を脅かす大規模な犯罪まで、数々の情報犯罪に立ち向かう。 安田が演じるのは、内閣官房副長官の佐生新次郎(さしょう・しんじろう)。首相官邸を陰で支える参謀であり、政権中枢の実務を一手に担う、頭脳明晰な官僚。総理から一目置かれていて、立場上マスコミに顔が出ないことを逆手に取り、各省庁との調整役を巧みに果たしている。警察庁から官邸に出向してきた過去を持ち、国内の治安、国家安全保障に関わる領域のプロフェッショナル。公安をはじめとする警察機構との太いパイプを駆使して官僚組織を自在に操る。一見すると誠実で忠実な官僚に見えるが、時折見せる沈黙や回避的な態度、そして言動の端々から、“何かを隠している”ような不穏な気配が漂う。 さらに佐生は、二宮が所属する「情報犯罪特命対策室」(以下:DICT<ディクト>)の立ち上げを総理とともに主導した人物。佐生が警視庁内の各課よりスペシャリストを選出して立ち上げたのだが、二宮は佐生が選んだ人物ではなく、それ故に佐生は組織内での二宮の動きを注視している。また、国家におけるDICT<ディクト>の必要性や組織のイメージアップ向上を推し進めており、組織の成果を上げるためなら独自のルートを使った多少強引な情報収集もやってのけ、組織を影でバックアップしている。しかし、その行動が総理への忠誠心からなのか、それとも別の意図によるものなのかは誰にもわからない。周囲から一目置かれながらも「信用していいのか分からない」と危ぶまれる存在。そしてやがて、佐生の“本当の目的”が明らかになっていく。 黒島が演じるのは、DICT<ディクト>のメンバーで調査官・清水紗枝(しみず・さえ)。専門学校卒の元SE(システムエンジニア)。その知識とスキルを買われて警視庁に入庁。高度化・巧妙化する情報犯罪、特にインターネット上の犯罪に対応するエキスパートとして活動してきた。逮捕権を持たないため、DICT<ディクト>のメインルームに常駐し、サイバー空間から事件の本質に迫るキーパーソン。ショートスリーパーで、一人で黙々と作業をするのが好きなマイペースな性格。そのデータ収集と解析力を「天才」と評されるが、自身は「努力型」だと謙遜する。 一ノ瀬が演じるのは、DICT<ディクト>のメンバーで巡査部長の南方睦郎(みなかた・むつろう)。元・警視庁捜査二課。幼少期から数字に強く、パズルや将棋が得意だった。金融詐欺の内偵に携わり、若手ながらデータ分析に長けて、詐欺グループの資金の流れ解明にも貢献。頭脳派として評価を上げ、経済犯罪や汚職、横領、企業不正などを担当してきた。本人にそんなつもりがないものの、先輩に対して生意気に取られるような言動をしてしまうマイペースで天然な一面も。仕事はきっちりできるタイプで、論理的な思考力がありデータ分析ができる切れ者。上司との人間関係の構築に悩むZ世代のインテリ刑事。 馬場園が演じるのは、DICT<ディクト>のメンバーで警部補の田辺智代(たなべ・ともよ)。元公安部で、警備や外国人監視業務に従事してきた。国際的な情報収集に関わり、さまざまな人脈を持つ。その後は総務部、監察部を移りわたり、総務部では物品調達課で業者とのつながりをつくった。監察部では警察内部の規律違反や不正調査を担当し、警察内外のネットワークを広げ、その経歴を買われてDICT<ディクト>に選ばれた。調達・監察・公安の経験から“人・モノ・情報を繋ぐハブ“として力を発揮。室長にズバッとツッコミを入れたり、部下に軽妙に絡んだりとチーム内に軽やかな空気と頼もしさをもたらす存在。 金田が演じるのは、DICT<ディクト>のメンバーで巡査部長の掛川啓(かけがわ・けい)。元公安部・外事警察課の掛川は、中国、ロシアのスパイ活動を監視、摘発する任務に就く。偽装会社への潜入や、「なりすまし捜査」で頭角を現し、どんな状況でも“誰かになりすます”演技力と即応力に長けている。場を和ませる軽口を叩く一方、仕事では冷静で有能さを発揮する。上には調子よく合わせ、下には強く出ることができず、後輩の南方にはなめた態度を取られるなど、歯痒さを感じている。 松角が演じるのは、DICT<ディクト>室長で警視・早見浩(はやみ・ひろし)。捜査一課で、殺人・強盗・組織犯罪など重大事件をいくつも担当。徹夜続きの張り込み、長時間の取り調べ等を経験し、聞き出す力と観察眼はピカイチ。内閣官房副長官の佐生にも一目置かれている早見は、佐生からの指令や情報を的確に処理して、チーム内メンバーを的確に采配。佐生や総理の「組織を大きくしたい」という期待を一身に背負っている人物。正義感にあふれ、真っ直ぐな性格の早見だが、若手の部下との接し方をまだ掴めておらずチャーミングな一面を見せる場面も。室長として部下たちをまとめながら、佐生の指令を受けるという間に挟まれるポジションで苦労している。 白本が演じるのは、総理・桐谷杏子の一人娘で高校3年生の桐谷カナ(きりたに・かな)。政界に身を投じる母に対し、物心ついた頃から「国家にとっては母が大切でも、私にとっては“母親”がいなかった」と感じてきた。父親は大手企業のエリート。出張等で家にいないことが多く、家族としてのぬくもりをほとんど知らずに育った。そのため、母への反発心と寂しさが入り混じり、それ故の行動が悲劇を引き起こすことに。 板谷が演じるのは、総理大臣・桐谷杏子(きりたに・きょうこ)。日本初の女性総理大臣。政治改革の象徴として圧倒的な存在感を放ち「日本のサッチャー」「鉄の女」と称される存在に。DICT<ディクト>を、内閣官房副長官の佐生と発足させる。従来の犯罪に比べて可視化しにくい「情報犯罪」をよりすぐりのスペシャリストを集めて解決に臨む新組織は良くも悪くも世間や政権内からの注目を集めているが、その成果も可視化しづらく、確実な成果を報告できない中で組織のイメージアップに苦戦。そんな中でDICT<ディクト>に成果をもたらそうと尽力する佐生のことを一目置いている。 政治にすべてを捧げてきた結果、プライベートでは、夫や娘との関係が希薄に。公の場では完璧を演じる一方で、母としての自信は持てず、誰にも見せられない孤独と苦悩を抱えている。それはやがて総理という立場と、母という本能の狭間で杏子を悩ませていき、桐谷杏子という一人の女性の「生き様」が、次第に明らかになっていく。

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