鯖江市内の住宅に火を付けて全焼させたとして逮捕されたのは、この家に住む長男でした。焼け跡からは母親が遺体で見つかっていて、警察では殺人の疑いも視野に捜査を進める方針です。 警察車両の後部座席で、マスクをつけてぼんやりと前を見つめる男。現住建造物等放火の疑いで逮捕された荒井利猛容疑者(54)です。 今年6月22日に、鯖江市桜町で住宅1棟が全焼した火事。 荒井容疑者は当時、母親と姉の3人でこの家に住んでいて、火を付けたとみられています。 「火を付けたのは間違いない」警察の調べに対しこう供述しているという荒井容疑者。 姉は火が出た当時外出していて無事でしたが、焼け跡からは母親が遺体で見つかりました。 ■近隣住民 「近所づきあいはない あまり見かけないので、どんな人かわからない」 荒井容疑者は火事の後から連絡がつかない状態に。 見つかったのは4日後。自転車で移動していたとみられ、福井市内の川の中州で衰弱した状態で発見され、病院に入院していました。 警察では退院を待って16日に逮捕したもので、殺人の疑いも視野にさらに調べを進める方針です。