下着の上から胸を触り…〈やる気スイッチ〉元教室長「女子中学生へわいせつ」で一部容疑否認の言い分

「塾の先生に身体を触られています」 少女が、以前からお世話になっているカウンセラーにこう相談したのは今年6月のことだ。カウンセラーは警察に通報。捜査が進み事件が発覚した――。 9月14日、警視庁少年育成課は不同意わいせつの疑いで東京都中野区に住む石田親一容疑者(45)を逮捕した。石田容疑者は、〈やる気スイッチ〉がキャッチコピーの個別指導塾「スクールIE」の元教室長。15歳の女子中学生の生徒Aさんの身体を触るなど、わいせつな行為をしたとされる。 「逮捕容疑の事件が起きたのは、今年3月と5月でした。『スクールIE』の特徴は1対1、または1対2の個別指導です。都内の教室でAさんと二人きりになった石田容疑者は、仕切られたブースで彼女の隣に座って指導。必要以上に近づき、下着の上から胸を触ったり、服の上から太ももに触れたりしたとされます。 Aさんは上着を羽織ったり、ファスナーを上まで閉めるたりするなどして防ごうとしましたが石田容疑者は止めなかったとか。Aさんは小学生の時から、石田容疑者の指導を受けていました。長年お世話になった先生に対し、強硬に拒否ができなかったそうです」(全国紙社会部記者) ◆「これまでに10回ぐらいやった」 石田容疑者は高校卒業後、’05年7月ごろからアルバイトとして「スクールIE」で働き始めた。’14年に正社員に採用され教室長に。指導歴20年のベテラン講師だったが、事件が発覚し逮捕2日前の9月12日に懲戒解雇されている。 警察の調べに対しては、次のように供述し容疑の一部を否認しているという。 「胸にたまたま手が当たり、女子生徒が何も言わなかったので大丈夫だと思いエスカレートしました。これまでに10回ぐらい授業でやった。生徒の身体を触ったことは間違いないが、下着の上からは触っていません」 事件を受け「スクールIE」を運営する「やる気スイッチグループ」は〈生徒と保護者の皆様に深くお詫び申し上げます〉とのコメントを発表した。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が語る。 「『先生』という地位を悪用し、立場の弱い生徒へわいせつな行為を繰り返していたとしたら許されざる犯罪でしょう。しかも長年お世話になった教室長なら、生徒は拒否できません。『下着の上からは触っていない』との言い分で、容疑の一部を否認していることにも歪んだ意図を感じます。身体を触ったことは間違いないが、あくまで偶発的だと言いたいのでしょう。 性的事件を起こした加害者の再犯率は高い。とくに子どもを指導する立場にある人間に対しては注意が必要です。量刑を科すだけでなく、特別な治療を受けさせるなどの対応が重要でしょう。日本版DBS(教師や講師などの性犯罪歴を明らかにして子どもを守る制度)を、学校だけでなく塾でも徹底させるべきだと思います」 警察は、石田容疑者から被害を受けた生徒が他にもいないか調べている。

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