元UFCライトヘビー級王者で日本のPRIDEでも活躍したMMAファイター、クイントン・〝ランペイジ〟・ジャクソン(47)の息子がプロレスラー暴行の重罪容疑で逮捕され、波紋を呼んでいる。 ランペイジの息子で総合格闘家のラジャ・ジャクソン(25)は、8月23日にカリフォルニア州サンバレーで開催された、ノックス・プロレス・アカデミー主催のイベントで、試合中のリングに乱入。シコ・スチュ(本名スチュワート・スミス)というプロレスラーを両脚タックルで叩きつけてから、マウントを取りボコボコと殴りまくった。スチュは全く動けず失神状態に。病院送りとなり、集中治療室に入るほどの重傷を負った。 米メディアは、ロサンゼルス市警がラジャの襲撃を「事件」ととらえ捜査を開始したと報じていたが、「NBCニュース」などによると先週の18日(日本時間19日)に「重罪の暴行容疑」で逮捕され、5万ドル(約740万円)の保釈金で勾留された。米ニュースサイト「TMZスポーツ」は「刑務所職員によると、ラジャ容疑者は5万ドルの保釈金を払って、数時間拘留されたが夜中に保釈された」という。 同サイトはカリフォルニア州の自宅アパートでラジャ容疑者が逮捕され、警察に連行されるビデオも入手して公開。その上で、動画の中でSNSでライブ配信された襲撃の場面を検証し「彼の手は凶器だ。自分が何をしているのか、わかっていたし、相手が死ぬまで殴り続けるつもりだった」「ボディーに続いて顔面に22発のパンチを繰り出し、プロレスではあり得ないようなやり方で叩きつけたんだ」「彼が殺人未遂で起訴されても驚かない」などと指摘。プロレスのリングで、明確な殺意を持って相手を叩きのめしたと強く非難した。 さらには「残念だが、有罪判決はあり得る」とまで断じた。父のランペイジは息子の行為を非難した上で「ラジャはプロレスラーではなく総合格闘家であり、このようなイベントに関わるべきではなかった」と、コメントしていた。リング上の襲撃が「殺人未遂事件」にまで発展するなら前代未聞だが、果たして…。