韓国 きょうのニュース(9月22日)

◇李大統領 国連総会出席のため米国へ出発 韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は22日午前、国連総会に出席するため、米ニューヨークに向けて出発した。李大統領が多国間会議に出席するのは就任直後の6月、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するためカナダを訪れて以来となる。李大統領は訪米初日、世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)や、米上院・下院議員団と面会する。23日には国連総会で一般討論演説を行う。24日には韓国大統領として初めて国連安全保障理事会の公開討論を主宰する。25日に米経済・金融界関係者や韓国企業関係者らが出席する投資サミットに出席後、帰国の途に就く予定だ。 ◇政府 米で一時拘束された316人にオンライン調査実施へ 現代自動車などが米ジョージア州で建設中の電池工場で韓国人労働者が不法就労の疑いで一時拘束された問題を巡り、外交部は連行や拘束過程で起きた状況を詳しく調べるため、帰国した316人全員を対象に法務部や関連企業と共にオンライン調査を実施する方針を明らかにした。一部の拘束者は人権侵害を受けたと主張しており、事実関係を確認するためとみられる。調査は22日から1週間行われる。調査終了後、希望者に対しては個別面会も行う。韓国政府は調査結果を踏まえ、拘束施設で受けた被害などを確認。必要な場合は米側に結果を伝え、問題提起する方針だ。 ◇旧統一教会総裁 車椅子で逮捕状審査に出席 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権を巡る政教癒着疑惑に絡み、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁が、自身の逮捕状発付の是非を判断する審査に出席した。午後1時前に審査が開かれるソウル中央地裁に到着した韓氏は報道陣からの問いかけには応じず、法廷に向かった。韓氏は車椅子に乗って移動する間、目を閉じていた。審査の結果は同日夜からあす未明にかけて出る見通しだ。韓氏の逮捕状が請求されたのは、2012年9月に総裁に就任してから初めて。尹前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは18日、政治資金法違反、請託禁止法違反、証拠隠滅教唆、業務上横領の四つの容疑で韓氏の逮捕状を請求した。 ◇金正恩氏 李承晩氏に言及し「敵対的な2国家」強調 北朝鮮の朝鮮中央通信は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が21日に最高人民会議(国会に相当)で演説し、南北対話を拒否する方針を改めて示した一方、「断じて統一は不要だ」として「敵対的な2国家」論の正当性を説いたと報じた。23年末に初めて敵対的な2国家論を提起した金氏は、朝鮮半島を半分に分けて単独政府を樹立したのは李承晩(イ・スンマン)初代大統領だとして、分断の責任を韓国側に転嫁した。近ごろ李在明政権の一部で敵対的な2国家論を受け入れるような発言が出ているなか、南北関係を「統一を指向する特殊な関係」と規定することが依然として有効かどうかを巡って韓国社会の悩みが深まることが予想される。 ◇女子児童刺殺した教師 検察が死刑求刑 中部・大田市内の小学校で今年2月、40代の教諭の女が1年生の女子児童を刺殺したとして特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(営利略取・誘引など)の罪に問われた事件の論告求刑公判が大田地裁で開かれ、検察は死刑を求刑した。検察は、被害児童の家族が厳罰を望んでいるとした上で、起訴後に数十回にわたり反省文が提出されたものの、捜査段階では反省の色が全く見えなかったと明らかにした。被告側の要請で行われた精神鑑定では犯行時に心神耗弱状態だったとの結果が出たが、検察側は専門医の諮問結果と犯行前後の行動からみて、心神耗弱状態ではなく自らの犯行の意味と結果を十分に予見していたと反論した。

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