広島県警竹原署大崎上島分庁舎(同県大崎上島町)で運転免許証の更新手続き中の高齢者から現金を盗んだとして、同署巡査長の男(31)=広島市南区=が窃盗罪で起訴された事件で、県警が別の窃盗容疑で追送検していたことが25日、捜査関係者などへの取材で分かった。追送検は19日付。 捜査関係者などによると、追送検容疑は、3月10日に分庁舎駐車場で、免許更新で訪れた町内の男性(75)から現金約10万円を盗んだ疑い。この男性は中国新聞の取材に対し、更新手続きの後、更新前の免許証が手元にないことに気付き、男と一緒に車内などを捜した際に被害に遭ったと説明している。 男は、6月23日に分庁舎1階の検査室で免許更新に伴う視力検査をしていた町内の女性(78)から現金1万円を盗んだとして、8月30日に窃盗容疑で逮捕され、広島地検が今月10日に起訴した。男は当時、分庁舎で視力検査を担当していた。 県警は男が来庁者を狙った犯行を繰り返した可能性があるとみて捜査している。