去年12月、北九州市で中学生2人が殺傷された事件で26日、容疑者の男が起訴されました。容疑者について8か月間という長期の鑑定留置が行われた今回の事件。 今後の裁判では、平原被告の「責任能力」が最大の争点となる見通しです。 事件前に近隣住民が確認していた怒鳴り声や自宅の光。起訴に至るまでの経緯を振り返ります。 ■中学生に対する殺人などの罪で起訴 RKB 岩本大志記者 「いま平原容疑者が出てきました。車両に乗り込みます」 表情を変えることなくゆっくりと車に乗り込む男。 26日殺人などの罪で起訴された北九州市小倉南区の無職、平原政徳被告(44)です。 ■待ち伏せした可能性「2人と目が合って笑わればかにされたと思った」 事件が起きたのは去年12月14日の夜。 現場は多くの人が訪れるファストフード店でした。 殺害されたのは、近くに住む中学3年生の中島咲彩さん。 中島さんと勉強するため一緒に店にいた同級生の男子生徒も刺され、深い傷を負いました。 捜査関係者によりますと、事件直前に現場とは別の場所で2人とすれ違った平原被告。 車で店舗に先回りして待ち伏せした可能性があるということです。 その理由について平原被告はー 「2人と目が合って笑わればかにされたと思った」 面識がない2人を一方的な理由で襲ったとみられています。 ■青く光る自宅 近隣住民が感じた異変 現場からおよそ900メートルの一軒家に住んでいた平原被告。 RKBは逮捕の前、容疑者として浮上しているという情報を入手。平原被告の自宅を独自取材で突き止めました。 これは逮捕2日前の夜に撮影した映像です。自宅の玄関付近を照らし続ける「青い光」。 近隣住民 「最近はちょっと家の中も青く光っていてですね、変な光がついていて、怖かったから」 さらに翌日。今度は部屋の中が緑色の光に包まれていました。 平原被告について近隣住民は- 近隣住民 「頻繁に怒鳴り声とかは聞きました」「すごい『うわーっ』て怒鳴り散らしてた」 口をそろえて語ったのが昼夜を問わず聞こえてくるという“怒鳴り声”でした。