【AFP=時事】3人の若い女性が拷問されて殺害される様子がSNSでライブ配信されるという、アルゼンチンを震撼(しんかん)させる事件が発生したことを受け、27日に数千人がブエノスアイレスの路上に集結し、正義を求めた。 いとこ同士のモレナ・ヴェルディさん(20)とブレンダ・デルカスティージョさん(20)、そしてララ・グティエレスさん(15)の3人は、行方不明になってから5日後の今月24日、ブエノスアイレス南部郊外の住宅の庭に埋められた遺体となって発見された。 捜査当局によると、この事件には麻薬組織が関連しており、インスタグラムの非公開アカウントで殺害の様子などが配信された。映像は45人が視聴していたという。 被害者たちは、パーティーに行くと思いこまされてバンに乗せられたものの、これは組織のおきてを破ったことへの「みせしめ」としての計画の一環だったことが捜査で明らかになった。 動画の中では、組織のリーダーが「俺の薬を盗んだやつはこうなるんだ」と語っているのが聞こえるという。 国内の報道によると、被害者は指を切断されたり、爪をはがされたり、殴打されたり、窒息させられたという。 この事件ではこれまでに男3人、女2人が逮捕されており、警察は容疑者の供述から動画の存在を突き止めていた。 被害者遺族は、「ララ、ブレンダ、モレナ」と書かれた横断幕と、写真のプラカードを掲げ、複数の左派団体とともに議会に向けて行進した。 デモでは「これは麻薬組織によるフェミニサイド!」「私たちの命は使い捨てではない!」と書かれた横断幕などが掲げられた。【翻訳編集】 AFPBB News