中川翔子さんの巨大イラストが東京・中野に登場 「偽警察詐欺防げ」

警察官を装う手口の特殊詐欺被害を減らすため、中野防犯協会(東京都中野区)や警視庁中野署などが、JR中野駅北口の中野サンモール商店街と協力し、地元出身のタレント中川翔子さん作の注意を促すイラストを同商店街に掲げた。10月26日まで。 署が生まれも育ちも中野区の中川さんに依頼した。イラストのサイズは畳3枚ほど。偽の警察官から「あなたは容疑者だ」との電話を受けた人に、本物の警察官が「詐欺です。注意しましょう」と呼びかける内容だ。 警察官を装う特殊詐欺は、LINEなどSNSで偽の警察手帳や逮捕状を見せ、「あなたに逮捕状が出ている」などとだます。お年寄りだけでなく、若者や中年の被害が多いのが特徴だ。今年は1~6月(上半期)だけで全国で4737件の被害があり、被害総額は計約389億3千万円だった。 ■中川さん「お金と笑顔守ろう」 署などは9月26日の除幕式で、「大切なのはちょっとでもおかしいなと思ったら、家族や警察に相談すること。ひとりで悩まなくて大丈夫。みんなで声をかけ合えば、必ず詐欺は防げます。大切なお金と笑顔を守っていきましょう」などとする中川さんのコメントを紹介した。 中野署の草場勝彦署長は「特殊詐欺が高齢者を狙った犯罪というのは昔の話。若者からお年寄りまで全世代をターゲットとしている。多くの人がこのイラストを見て、警察官をかたる犯人に容疑者扱いされた時に『これは詐欺だ』と気づいてもらえたら」と期待を寄せる。(三井新)

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