東京都町田市のマンションで30日、住人の70代女性が男に刺され亡くなった事件をめぐり、登山ガイドの秋江ひろみさん名義のインスタグラムが1日、更新され、被害者の娘であることや、事件を目撃したとの告白が記された。 同アカウントでは、「2025年9月30日。母が突然亡くなりました。いや、言葉ってこういう時に選ぶべきなのか。現実は、私の目の前で犯人に殺されました」と記されると「私の目の前で、犯人にめった刺しにされているのを目撃しました」と告白。「今は現実感が全くありません」との心境も明かされた。 また「母は怪我をして入院していて、そのうち帰ってくるのかな、と今は想い描いてしまっています。現実味がゼロなのです」と続け「でも母は私があちこち飛び回って元気な姿が好きだったはず。早く元気になりますように。私は早く元気になるからね」と吐露。「心に一人で抱えきれず。良かったらしばらく吐き出させてください。とりとめの無い文書でごめんなさい」と悲痛の心境がつづられた。「身体犯用 被害者の手引」と記された冊子の写真もアップされた。 同アカウントでは、秋江さんが「登山ツアー『Mountain Vita』主催」を主催し「JMGA日本山岳ガイド協会登山ガイド」であることを紹介。マッターホルンの4ルートを完登したことなども記載されている。 事件は9月30日午後7時10分ごろ発生。東京・町田市のマンションの外階段で、住人の秋江千津子さん(76)が腹部などを刃物で刺された。同居する娘が悲鳴を聞き外に出ると、容疑者が千津子さんに馬乗りになって刺すのを見たという。娘が110番通報したが、搬送先の病院で死亡が確認された。 町田署は殺人未遂の疑いで、同市の自称派遣社員桑野浩太容疑者(40)を現行犯逮捕。「今の生活が嫌になった。誰でもいいから殺そうと思った。襲いやすそうな人を探していた」と供述しているといい、殺人容疑に切り替えて調べている。