【リーグワン】ラウタイミ容疑者を契約解除の東葛、今後について発表 練習再開

ラグビーリーグワン2部のNECグリーンロケッツ東葛(以下、東葛)は7日、公式サイトを更新し、チームの今後について言及するとともに練習再開を報告した。チームを巡っては、所属していたフェツアニ・ラウタイミ容疑者(32)が5日未明に無免許・酒気帯び運転をしたとして逮捕。翌6日に同容疑者との契約を解除したことを発表していた。 警察によると、ラウタイミ容疑者は5日午前2時ごろ、千葉県我孫子市で無免許と酒気帯びの状態で車を運転した疑いが持たれている。同容疑者は4日のリーグワンライジング(若手選手や出場機会が限定されている選手の出場機会確保などを目的としたリーグ戦)釜石戦に先発出場していた。飲酒した状況や、同席したチーム関係者がいたかどうかについて、チーム広報は「現状で把握していない」としていた。 この日サイトでは、ジェネラルマネジャー太田治氏が「この度は弊チームの前所属選手が不祥事を引き起こしたことを、心よりお詫び申し上げます。クルー、サポーターの皆様、スポンサーの皆様、リーグワンに関わる全ての皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしましたこと、深く反省しております」と改めて謝罪。 「当該選手の行為は断じて許されない行為であり、既に発表の通り、2025年10月6日付で契約解除処分といたしました。NECグリーンロケッツ東葛として戦う最後のシーズンを迎える中、チームを応援・ご支援いただいているすべての皆さまの期待を裏切る事態となりましたことを改めて深くお詫び申し上げます」とつづった。 「チームとして今回の事態を重く受け止めつつ、最終的にはプレーを通じて信頼回復に努め、責任を果たしていきたいとの考えから、本日より練習を開始いたしました。今週末の試合も含め12月13日のリーグワン開幕戦に向けチーム一丸となって準備を進めたいと思います」と今後について言及。 「引き続きコンプライアンス厳守の意識を改めて徹底し、信頼回復に真摯に努めてまいります」と記した。 トンガ出身のラウタイミ容疑者は摂南大を経て16年にトヨタ自動車(現トヨタ)入り。FW第3列での活躍が認められ、17年11月のオーストラリア戦では日本代表初キャップを獲得した(通算3キャップ)。昨季限りで約10年間在籍したトヨタを退団し、9月に東葛に入団。その際にはチームを通じて「チームとクルーの皆様のため、楽しいプレーを心掛け、Division2(2部)優勝を目指したいと思います」とコメントしていたが、裏切る形となった。 東葛を運営するNECは8月に、今年12月に開幕する25~26シーズンを最後に、チームを譲渡する検討に入ったと発表。12月までに譲渡先が見つからない場合は退会となり、日本選手権優勝3度の名門が消滅することになる。難航を極める譲渡先の選定期限が2カ月後に迫る中、所属選手の不祥事がもたらす悪影響が懸念される。

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