マカオ治安警察局は10月6日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設レストランのトイレの個室内で拾得した多額のゲーミング(カジノ)チップ等が入ったバッグを届出せずに着服したとして中国人(中国本土居民)の女(60代)を逮捕したと発表。 同局の発表によれば、およそ8ヶ月前(2月)、当該レストランを利用した女性客から、トイレの個室内に額面12万香港ドル(日本円換算:約236万円)分のゲーミングチップや現金、商品券、スマートフォン2台などが入ったバッグ1個を置き忘れたことに気づいた後、探し回ったが発見に至らず、何者かに持ち去られた可能性があるとの通報が寄せられたとのこと。 通報を受けた同局が通報者から提供を受けた資料、現場の監視カメラ、「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システムをもとに捜査を進め、容疑者の女を特定。女はすでにマカオから出境していたが、10月1日に横琴イミグレーションからマカオへ再入境しようとしたことがわかり、同イミグレーション施設内で逮捕に成功し、女は約11万香港ドル(約216万円)の現金を所持していたという。 女は同局の調べに対し、つい出来心でトイレの個室内にあったバッグを持ち去り、中に入っていたスマートフォンは捨て、ゲーミングチップを現金化したが、その後に後悔し、今回マカオに戻って警察に届出しようと思っていたなどと供述。同局では、女を刑法第200条の拾得・発見物不当占有罪で検察院送致する方針とした。 最近、マカオでは同様の拾得・発見物の着服事案がしばしば発生している。