エクアドル大統領車列を襲撃 燃料価格上昇に抗議の先住民

キト、エクアドル、10月9日 (AP) ― 南米エクアドルのアンデス山脈南部の町では、2週間位上前からディーゼル燃料価格の上昇に抗議する先住民ストライキが続いているが、その最中に町を通りかかったノボア大統領を乗せた車列が、先住民に襲撃された。エクアドル当局が10月7日、明らかにした。 大統領に同行したエネルギー相によると、事件は大統領の車列が公共事業の現場へ向かう途中、首都から382キロ南のエル・タンボで発生した。 エネルギー相によれば、公共事業現場に近づいた際、約500人の集団が攻撃的な態度で現れ、大統領車列の車両に石などを投げつけたという。 エネルギー相は検察庁に「大統領に対する殺人未遂」の告訴状を提出したと述べた。 エネルギー相は「大統領の車には銃弾の痕がある」と記者団に語った。事件後、5人が逮捕されたという。 エル・タンボ町では、先住民族連合が呼びかけた全国規模のストライキの最中で、国内最大規模の同連合は、少なくとも3州で主要道路の断続的な封鎖を継続中だ。 エクアドルでは、12州に非常事態宣言が発令されており、2週間におよぶ抗議活動で先住民1人が死亡、兵士12人が負傷、100人以上が拘束され、うち12人はテロ容疑で告発されている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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